参照されていないファイルの削除ジョブ

最終更新日: 2022年6月21日

参照されていないファイルとは

Wagby が提供する「ファイル型」項目に登録されたファイルは、upload_dir フォルダ以下に保存されます。
例えばそのファイルを含むデータを削除した場合、upload_dirフォルダに保存されたファイルは「どのデータからも参照されていないファイル」となります。
しかし、データを削除してもWagby はすぐにファイルの実体を削除しません。

このような参照されていないファイルを定期的に削除するために、このジョブを用いることができます。

利用方法

エクスポートジョブにパラメータ unlinkfile を追加します。

キー(パラメータ名) 説明 値の記述例
unlinkfile 値に
  • delete
  • move:(移動先フォルダ)
  • show
のいずれかを指定します。
move:/home/wagby/removefiles

各指定の詳細を説明します。

delete

参照されていないファイルを削除します。 どのファイルを削除したかという情報はログレベル INFO で記録されます。

move

参照されていないファイルを指定されたフォルダに移動します。 moveのあとに「:」(コロン)で区切り、移動先フォルダを指定してください。 ここで指定した移動先フォルダは事前に用意されており、かつ、書き込み可能とする必要があります。

指定された移動先フォルダに、さらにモデル毎のフォルダが自動的に用意されます。

どのファイルを移動したかという情報はログレベル INFO で記録されます。

show

どのファイルが削除対象かという情報をログレベル INFO で記録します。

ワンポイント

このオプションを試す場合、最初は show を指定して削除されるファイルを確認するとよいでしょう。その後は move で運用を行い、問題ないことを確かめてから最終的に delete で運用することを推奨します。

運用時の注意点

  • ファイル削除を実行する場合、このエクスポート処理を行なっている間、データの追加や削除を行わないようにしてください。ジョブパラメータに maintenanceOption を指定し、メンテナンスモードにする運用を推奨します。
  • ディスク障害やディスク容量不足などのトラブルなどに起因した、誤ったファイルの削除が発生した場合、これを戻すことには対応していません。そのためファイル削除の運用とは別に、(削除対象ファイルを含めた)バックアップ計画の立案を行なってください。

その他の情報

  • 削除対象フォルダは wagbyapp\webapps\wagby\WEB-INF\classes\savedir.properties に指定されている内容に準拠します。
  • その他のパラメータ指定方法は、エクスポートジョブを参考にしてください。

変更履歴

R8.3.2より前の版

zipオプションと併用された場合のunlinkfileオプションはファイルの判定処理に失敗するため、結果的にすべてのファイルが削除対象となります。そのため両方を同時に指定することはできません。

R8.3.2

エクスポートジョブで zipオプションとunlinkfileオプションの両方を指定したとき、unlinkfileオプションを無視するようにしました。ログファイルにunlinkfileオプションは無視されたという警告メッセージが残ります。

R8.3.3以降

エクスポートジョブで zipオプションとunlinkオプションの両方を指定することができるようになりました。すなわち上の制約を解消しました。