概要
サイボウズ社が提供する「kintone」アプリケーションの設計情報を、本ページに記載する方法で記述することで、Wagbyのリポジトリへと変換できます。
用意するファイル | 必須 | 説明 |
モデルID.csv | ○ | 1ファイル=1モデル定義です。 |
モデルID-コンテナ名.csv | - | モデルに含まれる明細情報の定義を行います。 |
master.csv | - | Wagbyの選択肢モデルに該当します。 |
次節より、それぞれのファイルの詳細なフォーマットを説明します。
モデルID.csvファイル
「モデルID.csv」ファイルは、1ファイルで1つのモデル定義を構成します。内容は次のとおりです。
列 | 説明 |
label | 項目名。日本語表記。 |
type | 型。(後述) |
code | 項目ID。英数字表記。 |
先頭行はヘッダとして扱われます。「label,type,code」と記載してください。
2行目以降から、モデル項目情報を記載します。例を示します。
label,type,code
氏名,SINGLE_LINE_TEXT,ApplicantName
氏名かな,SINGLE_LINE_TEXT,ApplicantNameKana
メニューへの配置
モデルID.csv に用意されたモデルは、メニュータブ「サービス」内に配置されます。
その他のルール
- ファイル名はモデルIDとなるため、Wagbyが「モデルIDとして利用できる名前」ルールに準拠します。例:customer.csv。詳細は"モデルIDの命名規則"をお読みください。
- Wagbyの「モデル名 (日本語)」は、モデルIDと同じとなっています。変換後、Wagby Designer を用いてモデル名を指定してください。
- 「label」をシングルクォートで囲っていた場合、シングルクォートを除いた部分が有効になります。例:"氏名"と記載していた場合、前後のシングルクォートは除かれます。
- 「code」は英数字表記としてください。日本語で表記されていた場合、内部で自動的に「item+数字(連番)」に置換されます。
- 「code」はモデル項目IDとなるため、Wagbyが「項目IDとして利用できる名前」ルールに準拠します。詳細は"項目IDの命名規則"をお読みください。
「型」について
「モデルID.csv」ファイルに記載する「型」は次のいずれかを指定してください。
選択肢モデルの扱い
master.csv
Wagbyの選択肢モデルを用意することができます。
ファイル名を「master.csv」とします。内容は次のとおりです。
列 | 説明 |
label | 項目名。日本語表記。 |
type | 型。 |
code | 項目ID。英数字表記。 |
options | 選択肢の値。 |
例を示します。1行目は「label,type,code,options」というヘッダ行とします。2行目以降に実際のデータを記述していきます。
label,type,code,options
性別,DROP_DOWN,Gender,男
性別,DROP_DOWN,Gender,女
職業,DROP_DOWN,Job,会社員
職業,DROP_DOWN,Job,学生
職業,DROP_DOWN,Job,主婦
このように、label,type,code が同じで、optionsが異なる行を連ねてください。
モデルID.csv との関係
モデルID.csvのcode部と、master.csvのcode部が一致していた場合、当該項目と (master.csvで用意された)選択肢モデルとの紐付けが行われます。
例えば customer.csv に次の行があった場合:
master.csvの "Gender" と紐づくため、「男」「女」という選択肢を、リストボックス形式で選べるようになります。
メニューへの配置
master.csv に用意された選択肢モデルは、メニュータブ「マスタ管理」内に配置されます。
サブテーブルの扱い
kintoneの「サブテーブル」は、Wagbyの「繰り返しコンテナ」として移行されます。
モデルID-コンテナ名.csv
「コンテナ名」は英数字になります。
列 | 説明 |
fields_name | モデルID.csv に記載された項目名。 |
label | 項目名。日本語表記。 |
type | 型。 |
code | 項目ID。英数字表記。 |
例を示します。ファイル名を customer-operator.csv とします。
1行目は「fields_name,label,type,code,options」というヘッダ行とします。2行目以降に実際の定義を記述していきます。
fields_name,label,type,code
OperatorTable,操作日時,DATETIME,OperatorDate
OperatorTable,操作内容,MULTI_LINE_TEXT,OperatorMemo
モデルID.csv との関係
モデルID.csvの型が SUBTABLE で、かつcode部と、モデルID-コンテナ名.csvのfields_name部が一致していた場合、モデルID.csvの当該位置に、サブテーブル項目が「繰り返しコンテナ」として挿入されます。
例えば customer.csv に次の行があった場合:
customer-operator.csv の "OperatorTable" として記載された 4 つの項目が、customer.csv の当該位置に含まれるようになります。
注意事項
- サブテーブル定義(上記では customer-operator.csv) の code 部は、Wagbyの「項目ID」に相当するため、重複してはなりません。具体的には、モデルID.csv のどの項目名 (code部) とも重複しないようになっている必要があります。
使い方
「運用 > その他」のタブにある「インポート」を選択します。
パラメータ欄に "kintone" と記述します。上で説明した csv ファイルを圧縮した zip ファイルをアップロードし、「インポート実行」ボタンを押下します。
サンプルの設定情報
kintone_sample.zip を用意しています。お試しください。
手動で修正すること
- フィールド長や NOT NULL 制約、式などは移行されません。Wagby Designer にて改めて設定してください。
- モデルID(英語)と項目ID(英語)が日本語の場合、それぞれ「modelXX」「itemXX」を自動で設定します。XXは数字(連番)です。
- モデルID(英語)と項目ID(英語)がWagbyの名前付ルールに合致しないとき、それぞれ「modelXX」「itemXX」を自動で設定します。XXは数字(連番)です。