WAGBY11 MANUAL / 17
アップロードで登録・更新する
CSV・TSV・XLSXを使って複数行を登録・更新できます。入力する列と処理モードを指定し、ジョブの結果を確認できます。
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1. このページで伝える機能
CSV・TSV・XLSXを使って複数行を登録・更新できます。入力する列と処理モードを指定し、ジョブの結果を確認できます。
2. Wagby11で実現できること
2.1 画面での操作
在庫データ登録更新で、取り込む定義とファイル、処理モードを選びます。初期状態は検証のみです。

商品コードをキーに、既存行の更新と新しい行の登録を同じファイルで指示する設定です。検証結果を確認した後、反映するモードを選んで送信します。完了後は登録・更新件数と保存データを確認します。

この例では、S001の在庫数を10から12へ更新し、S003を新規登録しました。一覧には、正常行のみ反映の例で登録したS004も表示しています。保存後の検索一覧で、更新内容と追加された商品を確認できます。

アップロードの共通上限・待機時間・結果保持期間は、「環境」のアップロードの共通上限と結果保持を設定するを参照してください。
2.2 アップロード定義ごとに処理上限を設定する
対象モデルのfunctions[].uploads[]内で、各取り込みにlimitsを指定します。同じモデルに複数のアップロード定義がある場合も、定義ごとに上限を用意できます。
| 個別設定 | 在庫取り込みの例 |
|---|---|
| 最大ファイル容量 | 5,242,880バイト(5 MiB) |
| 最大データ行数 | 1000行 |
| 最大列数 | 20列 |
| 収集する最大エラー数 | 100件 |
| 処理の制限時間 | 5分 |
この5項目はすべて必須です。共通上限との小さい方が適用されます。共通10万行・個別1000行の構成で、1000行のファイルは検証でき、1001行は受け付けられません。結果の保持期間・待機時間・同時実行数は共通設定です。
2.3 外部ファイル専用の入力形式を指定する
ダウンロードしたファイルの再取り込みだけでなく、外部システムが作るファイルも登録・更新に使えます。たとえば出力はUTF-8・日付は年/月/日、外部CSVはWindows-31J(CP932)・日付は8桁の年月日という場合、取り込み専用の定義を用意して入力形式を指定します。出力側の設定を変更する必要はありません。
対応するダウンロード定義を指定する方法と、入力形式を独立して決める方法を使い分けます。
| 方法 | 入力形式の決め方 |
|---|---|
| download_idを指定する | 対応するダウンロード定義のファイル種別、文字コード・BOM、参照の区切り、値の変換書式を引き継ぎます。項目別の変換書式は同じ英語識別名の列から引き継ぎます。 |
| download_idを省略する | input_formatで受け付けるファイル種別、文字コード・BOM、参照キーの区切り・エスケープ、日付・数値・真偽値やnull・未変更トークンの表現を指定します。 |
文字コードとBOMは実際のファイルに合わせます。UTF-8またはWindows-31Jを指定でき、UTF-8のBOMを受け付ける場合は明示します。文字コードを厳密に検査する指定は検査の方針であり、それだけで入力ファイルの文字コードが決まるわけではありません。
外部CSVの見本をAIに示し、列名・順番・文字コード・日付などの表現を伝えます。入力形式を独立させても、列とヘッダの対応、空欄の扱い、権限、検証・反映方式、処理上限は別に設定します。ダウンロード定義を指定している場合も、ヘッダ行数や列名を自動的に一致させるものではありません。
3. AIへの指示例
最小限の指示例
在庫ファイルを使って、複数の商品をまとめて登録・更新したいです。AIは入力ファイルの列と形式、対象キー、検証・反映の流れを類推して補います。受け付ける形式と、まず検証してから反映したい意図を伝えます。
より詳細な指示例
全項目ダウンロードと同じ形式を取り込む「在庫データ登録更新」を作ってください。商品コードをキー、残りの列を更新可能とします。検証のみを既定にし、全件反映・正常行だけ反映も選べるようにしてください。メニューからアップロード画面を開けるようにします。
既存のモデル・データ・権限を保持し、Wagby11のguide・referenceを確認してください。メニューと一般利用者向け操作マニュアルを更新し、生成・ビルド後に画面・出力ファイル・保存結果を確認してください。個別上限の最小限の指示例
在庫データの取り込みは、1ファイル1000行までにしてください。AIは対象の取り込み定義、共通上限、容量・列数・エラー数・時間の値を既存の設計から類推します。どのモデルのどの取り込みかを伝えます。この短い指示だけで、次の詳細例と同じ上限一式になるとは限りません。
個別上限のより詳細な指示例
TransferStockのアップロード定義full(在庫データ登録更新)のlimitsを、最大5 MiB、1000データ行、20列、エラー収集100件、処理5分としてください。5項目をすべて指定してください。
既存の共通設定、列・入力形式・権限・処理モードを保持し、共通上限と個別上限の小さい方が適用されることを確認してください。共通の行数上限が1000以上であることも確認してください。
定義を検証・生成・ビルドして起動し、1000行をVALIDATE_ONLYで検証、1001行を拒否することを確認してください。検証用データを業務データへ反映しないでください。結果保持・待機・同時数の共通設定は変更しないでください。外部ファイル用の最小限の指示例
外部システムの在庫CSVを取り込めるようにしてください。既存のダウンロード形式と異なるので、添付した見本に合わせてください。AIは見本と既存モデルから列の対応、主キー、日付などの入力書式を類推します。文字コードや空欄の意味など、見本だけでは判別できない条件も伝えます。最小限の指示だけで次の詳細例と同じ仕様になるとは限りません。
外部ファイル用のより詳細な指示例
在庫へ「外部在庫CSV取り込み」を追加してください。既存のダウンロード形式は変更せず、download_idを省略してinput_formatを定義します。
入力はWindows-31J(CP932)、BOMなし、ヘッダ1行のCSVだけを受け付けます。列は商品コード・適用日・在庫数の順で、商品コードをキー、残りを更新対象にします。日付は20261031のような8桁の年月日、数値は桁区切りなしとします。
nullは\N、更新時に現在値を残す指定は\KEEP、エスケープはバックスラッシュとし、通常の空欄はnullへ変換しません。参照を使う場合の複合キー区切りは$SEP$とします。
ロケールは日本語、タイムゾーンはAsia/Tokyo、書式は厳密に検査します。input_format.value_codecの入力・出力書式は一致させてください。検証のみを既定とし、メニューから開けるようにします。
Wagby11のguide・referenceを確認し、権限・ファイル検証・処理上限などの必須設定も用意してください。既存データを保持し、生成・ビルド後に見本ファイルの検証結果と反映結果を確認してください。4. 編集されるAppSchemaの例
以下は関連する定義の抜粋です。構文を覚えなくても、出力したい内容や取り込みの方針をAIへ伝えられます。
uploads:
- id: full
name: 在庫データ登録更新
download_id: full
client_type: interactive
operation: UPSERT
permissions: { roles: [G_ADMIN] }
processing_modes:
allowed: [ALL_OR_NOTHING, VALID_ROWS, VALIDATE_ONLY]
default: VALIDATE_ONLY
columns:
- { name_en: productCode, upload: key }
- { name_en: productName, upload: writable }
- { name_en: effectiveDate, upload: writable }
- { name_en: quantity, upload: writable }
- { name_en: unitPrice, upload: writable }
- { name_en: active, upload: writable }
- { name_en: notes, upload: writable }抜粋のほか、冪等性・ファイル検証・文字コード検査・上限などの設定も必要です。download_idは対応する出力の値表現を継承します。アップロード画面はメニューへの追加も必要です。
取り込みごとの上限を追加する
対象モデルのfunctions[].uploads[]の既存要素へ追加する抜粋です。ほかの必須設定や列定義は維持します。
functions:
- description: 在庫データ検索
uploads:
- id: full
# 入力形式・権限・列など、ほかの設定は省略
limits:
max_file_size_bytes: 5242880
max_rows: 1000
max_columns: 20
max_errors: 100
max_processing_time: PT5M共通上限だけを指定してlimitsを省略する構成にはできません。
ダウンロードから独立した入力形式
外部在庫CSV向けの入力形式と列定義の抜粋です。単独で生成できる定義ではありません。権限・冪等性・処理モード・ファイル検証・テキスト検証・複数参照の処理方針・上限などの必須設定は別途必要です。
uploads:
- id: external_stock
name: 外部在庫CSV取り込み
# download_idは指定しない
client_type: interactive
operation: UPSERT
header: { rows: 1, required: true, exact: true, allow_reorder: false }
empty_as_null: false
input_format:
file_types: { allowed: [csv] }
text: { charset: Windows-31J, utf8_bom: false }
reference: { composite_key_separator: '$SEP$', escape: backslash }
value_codec:
locale: ja-JP
timezone: Asia/Tokyo
tokens: { null: '\N', unchanged: '\KEEP', escape: backslash }
output:
text:
date: uuuuMMdd
datetime: uuuuMMdd HH:mm:ss
decimal: plain
boolean: { true_value: 'true', false_value: 'false' }
input:
text:
date: uuuuMMdd
datetime: uuuuMMdd HH:mm:ss
decimal: plain
boolean: { true_value: 'true', false_value: 'false' }
parsing: strict
columns:
- { name_en: productCode, upload: key }
- { name_en: effectiveDate, upload: writable }
- { name_en: quantity, upload: writable }
現在の定義の検証仕様では、アップロード専用でもvalue_codecのoutput.textとinput.textを同じ書式で指定します。対象列に日時や真偽値がなくても、これらの書式を含めます。ここでのoutput.textは入力形式の定義の一部であり、ダウンロード機能を追加する指定ではありません。
アップロード直下のtext.charset: strictとtext.bom: strictは検証方針です。実際の文字コードとBOMは、上のinput_format.textで指定します。入力形式の指定を省略しても、必須設定全体が自動的に補完されるわけではありません。
5. 参考資料
- guide:アップロードで登録・更新する
designer/docs/appschema/html/guide/09-data-transfer/08-upload-update-overview.html- reference:ファイルアップロード一括更新
designer/docs/appschema/html/reference/12-file-upload.html