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WAGBY11 MANUAL / 08

郵便番号から住所を補完する

郵便番号から住所を一つの文字列項目へまとめる方法と、要素ごとの項目へ分ける方法を説明します。

最終更新日:

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1. このページで伝える機能

郵便番号を入力し、辞書にある住所を補完できます。住所の管理方法に合わせて、次の二つの例を紹介します。

2. Wagby11で実現できること

2.1 二つの例に共通する操作

郵便番号を3桁以上入力すると住所候補が表示されます。3〜6桁では候補を選択します。7桁で候補が1件の場合は自動補完し、同じ郵便番号に複数の候補があれば該当するものを選びます。次の画面は、例2の配達受付で候補を選ぶ場面です。

郵便番号の先頭3桁から住所候補を表示した画面。
郵便番号の先頭3桁から住所候補を表示した画面。

2.2 例1:住所を一つの文字列項目へまとめる

「郵便番号」と「住所」を用意し、住所全体を一つの編集可能な文字列項目へ補完します。住所を一つの欄で入力・確認したい場合に使えます。

項目1000001を選んだときの例利用者が行うこと
郵便番号1000001郵便番号を入力し、必要に応じて候補を選びます。
住所東京都千代田区千代田この住所欄の末尾に、番地・建物名・部屋番号を追記します。

補完する住所は、辞書にある都道府県・市区町村・町域・番地等・事業所名を区切りなしで連結した文字列です。辞書にない部分まで自動で入るわけではありません。

2.3 例2:住所を要素ごとの項目へ分ける

「都道府県」「市区町村」「町域・番地」を別々の編集可能な文字列項目にします。この例では「建物名・部屋番号」を手入力用に分けています。都道府県や市区町村を個別に検索・集計したい場合などに使えます。

項目1000001を選んだときの例利用者が行うこと
都道府県東京都補完された内容を確認します。
市区町村千代田区補完された内容を確認します。
町域・番地千代田番地など不足する部分を追記します。
建物名・部屋番号補完対象外必要に応じて手入力します。
郵便番号に対応する都道府県・市区町村・町域を補完した画面。
郵便番号に対応する都道府県・市区町村・町域を補完した画面。

町域と番地も別々にしたい場合は、さらに分割できます。AppSchemaではtownで町域、streetで番地等、business_nameで事業所名の補完先を指定できます。どこまで分けるかをAIへ伝えます。

2.4 共通の利用範囲

補完先は入力欄なので、必要に応じて修正できます。辞書にない住所は手入力します。住所候補にはサーバーに配置した郵便番号辞書を使います。登録・更新・一覧更新・親子同時更新の子の入力を支援し、検索・詳細・アップロード更新では補完しません。

3. AIへの指示例

例1:住所を一つの文字列項目へまとめる指示

最小限の指示例

配達受付で、郵便番号から住所を一つの文字列項目へ補完してください。番地や建物名も同じ住所欄に追記できるようにしてください。

補完先を一項目にすることを伝えています。項目名や文字数、画面上の配置など、未指定の仕様はAIが類推して補います。長い建物名なども保存する場合は、必要な文字数も伝えます。

より詳細な指示例

配達受付(DeliveryEntry)に、郵便番号postalCodeと住所addressを用意してください。
郵便番号は長さ8、住所は長さ300の編集可能な文字列項目にします。
postal_code.mappings.addressの補完先をaddressにし、辞書にある都道府県・市区町村・町域・番地等・事業所名を一つの住所欄へ補完してください。住所の要素別の項目は設けません。
番地・建物名・部屋番号など辞書にない部分は、利用者が同じ住所欄の末尾へ追記できるようにしてください。
3桁から候補を選べることと、1000001で住所が「東京都千代田区千代田」になることを確認してください。追記した住所を保存し、詳細画面でも確認してください。
既存のモデル・主キー・項目・データ・権限を保持し、Wagby11のguide・referenceを確認してください。新規モデルには自動採番の主キーと予約属性version、必要なG_ADMINのCRUD権限を用意します。メニューと一般利用者向け操作マニュアルを更新し、設計情報の検証・コード生成・起動後に画面と保存結果を確認してください。

例2:住所を要素ごとの項目へ分ける指示

最小限の指示例

配達受付で、郵便番号から「都道府県」「市区町村」「町域・番地」の三つの項目へ分けて補完してください。建物名・部屋番号は別の欄へ手入力できるようにしてください。

住所を分割することと、その分け方を伝えています。項目名や文字数、画面上の配置など、未指定の仕様はAIが類推して補います。町域と番地も別々にしたい場合は、その希望を追加します。

より詳細な指示例

配達受付(DeliveryEntry)に郵便番号postalCode、都道府県prefecture、市区町村city、町域・番地addressLine、建物名・部屋番号buildingを用意してください。
郵便番号は長さ8、都道府県は長さ20、市区町村は長さ60、町域・番地は長さ120、建物名・部屋番号は長さ80の編集可能な文字列項目にします。
postal_code.mappingsでprefectureをprefectureへ、cityをcityへ、address_lineをaddressLineへ対応させてください。町域と番地は一つの項目にまとめ、buildingは手入力用に残します。
3桁から候補を選べることと、1000001で都道府県に「東京都」、市区町村に「千代田区」、町域・番地に「千代田」が入ることを確認してください。番地を追記し、建物名・部屋番号を入力して保存し、詳細画面でも確認してください。
既存のモデル・主キー・項目・データ・権限を保持し、Wagby11のguide・referenceを確認してください。新規モデルには自動採番の主キーと予約属性version、必要なG_ADMINのCRUD権限を用意します。メニューと一般利用者向け操作マニュアルを更新し、設計情報の検証・コード生成・起動後に画面と保存結果を確認してください。

4. 編集されるAppSchemaの例

それぞれの例の抜粋です。AppSchemaの構文を覚えなくても、入力をどう補助したいかをAIへ伝えられます。二つの例は別々の構成として示しています。

例1:一つの住所項目へ補完する

entity:
  attributes:
    - { name: 郵便番号, name_en: postalCode, type: string, length: 8 }
    - { name: 住所, name_en: address, type: string, length: 300 }
ui:
  fields:
    - name_en: postalCode
      postal_code:
        mappings:
          address: address

mappings.addressの補完先を、一つの住所項目にします。

例2:要素ごとの住所項目へ補完する

entity:
  attributes:
    - { name: 郵便番号, name_en: postalCode, type: string, length: 8 }
    - { name: 都道府県, name_en: prefecture, type: string, length: 20 }
    - { name: 市区町村, name_en: city, type: string, length: 60 }
    - { name: 町域・番地, name_en: addressLine, type: string, length: 120 }
    - { name: 建物名・部屋番号, name_en: building, type: string, length: 80 }
ui:
  fields:
    - name_en: postalCode
      postal_code:
        mappings:
          prefecture: prefecture
          city: city
          address_line: addressLine

mappings.address_lineは、辞書の町域と番地等を連結して補完します。buildingにはマッピングを設定していないため、利用者が手入力します。

どちらの例も、選択後の郵便番号は7桁の半角数字になります。補完先は同じモデルの書き込み可能な文字列項目です。

5. 参考資料

guide:郵便番号から住所を補完する
designer/docs/appschema/html/guide/05-input-control/15-postal-address.html
reference:ui(郵便番号住所補完)
designer/docs/appschema/html/reference/10-ui.html